5月17日、芸術家のゆきさんに学校に来ていただき、お話しを聞きました。
とても大きな声で「こんにちは~!!」と笑顔であいさつされ、ゆきさんはとても元気で明るい人という印象をうけました。
まず最初に、みんなでヨガを体験しました。サークルになってゆきさんのポーズをまねします。
腕を組んで両手をあげてからだをのばしたり、左右にゆらしたり、しゃがんだり、片足立ちをしたりと体の色々な場所を動かします。そして最後に胸に手を当てます。「心臓の音がきこえたかな?(ゆきさん)」
ゆきさんの職業は芸術家。ヨガのインストラクター、画家、ダンサーでもあります。
とても活動的なゆきさんですが、幼いころはとてもおとなしく、幼稚園の頃に全く知らない園児にある日突然キスされ、声も出せず身体が固まってしまう経験がありました。その後もずっと自分の言いたい事が言えなかったり、やりたい事ができない状態が続いたため、体調を崩して歯もボロボロになり、長い期間とてもつらい生活でした。ある時にこの状態をどうしたらよくできるのか考えた末、自分が好きな事ややりたい事だけを少しずつやる事に決めて暮らしたところ、だんだんと体調が回復していったそうです。
ゆきさんは好きな絵を描きためたものを小さな場所で発表していくと、色々な人とつながり、やがて国内外で個展をすることになりました。また海外でストリートダンスのパフォーマンスをしたり、ヨガを教えたりと活動範囲がどんどん広がっていったそうです。その様子を画像で見せていただきました。
好きな事ではあっても、続けていくうちに、とても仕事が大変になることもあり、その時には本当に自分はどうしたいかを問うようにされているという事もお聞きしました。
そしてゆきさんは子どもたち一人一人になりたいものや好きな事をたずねてくださいました。バスケットボールの選手、サッカー選手、美容師、医者などみんなの夢がすなおに話せるとてもすてきな場になりました。
最後に再びみんな一緒にヨガで体を動かしリラックスして終わりました。
ふりかえりでは「自分の気持ちを大切にしないと体調を崩すと聞いてびっくりした」や「一度どん底におちたのに、自分の意志で生きようときめて、今すごく幸せそうにしているのを見て、変わろうとすると人は変われると思いました」「時々ヨガみたいなのをして、ゆっくりしながら聞けたからスゴく楽しかった」などの感想がありました。
そして、ゆきさんからとても素敵な絵のプレゼントをいただきさっそく額にいれて学習室に飾りました。
ゆきさんの体験や現在のお仕事を聞いて、こどもたちは「好き」を大切にすることや自分の将来を思い描く、あたたかい時間になったと思います。
これからもゆきさんが「好き」なお仕事でアーティストとして様々な国で活躍されることを願っています。
来てくださって本当にありがとうございました。
M.Y